『SPEC~天~』を映画館で見たのでわずかばかりの感想を。
わざわざ映画館まで映画を見に行くのが面倒というダメダメ体質なので、気がついたら上映期間が終わっていて、しょうがないからテレビ放送かDVDを待とうということになるかなと思っていたのですが、意外にも映画館の近くに行くことがあり時間もちょうどよかったので見てきました。
という、言い訳らしきことをしたところで感想を。
とにかくおもしろい映画でした。
時間が経つのもあっという間で、どう考えても『SPEC~?(=結)~』で終われないだろうというくらい新たな伏線を張って終わってしまいました。
いくつかはコミックで読んだ『SPEC~零~』の伏線を回収していたのですが、『結』用なのか完全に回収していないものもありました。
回収した代表は『マダム陽』で、回収しきっていない代表は『謎の男と少女』。
『零』を読んでいなくてもわかるようになっていると言えばなっているので、『マダム陽』は伏線とかではなく新規登場人物であり、『謎の男と少女』は新たに張った伏線と捉えたほうが良いのかもしれません。
とは言っても、知らないと『マダム陽』は唐突と思えなくもないかも。(もしかして、ドラマシリーズで出てました?)
ストーリとしては雅ちゃんが野々村係長の手紙を読むところから始まるのですが、たしか202'?'年くらいで野々村係長、当麻、瀬文ともに手紙によると死んでいるようです。
それに関係するのがファティマ第三の予言であり、2012年9月に起きたある事件について映画は進行していきます。
ファティマ第三の予言というのは僕は聞いたことがなかったのですが、詳しい人には結構有名な予言なのでしょうか?
僕としては、その中に出てくる左手に炎の剣を持つ天使が、左手に(SPECを持つ者にとっての)冥界へと繋がるSPECを持つ当麻を表し、ファティマ第三の予言をなぞるように『結』のストーリーが続くのであろうという、誰しもが思いつきそうなそれでいて具体的にどう展開するかはわからないということしか考えつきませんでした。
それではストーリー周辺の話へ。
まず、津田助大の爆弾特攻はらしくない。ニノマエが時を止めるSPECを持っていることは周知の通りなのだろうから、不意打ちならともかく自ら爆破するぞというのは何故そのような戦術を試みたのか甚だ疑問。
これまでの津田の敵討ちだから冷静さを失っていたからではなく、まだ津田がいるとか、あるいは爆破は何らかの隠れ蓑的役割を担っているのではないかと考えてしまう。
次に、ニノマエの出現。結局クローンを支持するのが良いのか、自ら心臓を止めたのを支持するのが良いのかよくわからなくなってしまった。
最後のシーンと突き合わせるとクローンなのだが、当麻のSPEC発動時のニノマエによる説明を考えると心臓を止めたと考えられなくもない。
おそらくクローンなのだろうけど、そうだとすると疑問点がいくつかある。そのうち、ニノマエのSPECのここが気になるというところを挙げてみたいと思います。
これもニノマエのSPECに関連するのだけど、簡単に書いてしまえば、当麻に電撃が当たっていないのはなぜ、です。
釘が当麻の目まで向かい、そこから電撃が飛んで失明してもおかしくないように思えるのにそうはなっていない。瀬文の回復力が驚異的なことを考えると、何らかのダメージはあったけどすぐに直ったとか、運良く電撃が当たらなかったなどが考えられるのだが、少し引っかかる。
どちらかというと電撃よりもニノマエのSPECの効力を考えてしまうシーンだったので運が良かったとしておいてもいいのですが。
最後に気になったのは、心停止からの瀬文の復活。
にんにくの臭いすげぇーとなっても良いし、映画館でも笑っている人がいたシーンなのではあるが、最後に当麻が病室で左手を出したカットが復活との関連を考えさせずにはいられない。
瀬文はSPEC持ちではないようなので、冥界から引っ張ってくるわけにはいかない?のだろうが、何も関連はないのだろうか?
他にも、写真に挟んだSDをコピーした人は、それ以降は目だった動きを見せなかったし、とにかく伏線が多い映画でした。
ただ、せっかくパンフレットを買おうと思ったのに売り切れだったのが心残り。
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